平木亜莉奈(御代田中学校 1年)は前半を1ボギーの1オーバーパー37でターンすると、10番のパー5でグリーン手前15ヤードの距離を52度のウェッジでチップインバーディを決めてから、波に乗った。11、13、15、16番と次々とバーディを奪い、一気に4アンダーパーまでスコアを伸ばした。17番でボギーを叩いたものの、3アンダーパー70でホールアウトし、首位と2打差の2位タイと好スタートを切った。
「パットの調子が良かった」と自ら認めるように、この日は10メートル以上のバーディパットを2回も入れるなど、パットが決まりまくった。もともと「パターは14本のクラブの中でも一番好きで、練習もよくする」と
パットが彼女のゴルフの生命線でもある。「強めに打ったパットは全部入った」というほど好調だった。
ただ彼女は今年、関東ジュニアで苦い経験をしている。第1ラウンドで3アンダーパーをマークし、首位タイで好スタートを切るも、2日目75、最終ラウンド78と崩れ、結局6位タイで終わった。それだけに今大会ではこの日を終えて、山口すず夏と2打差の2位タイにつけても浮かれた様子はない。「このスコアを2日、3日と続けないといけない」と気持を引き締めている。
パットの調子がいいだけに、あとはショットの調子さえ安定していれば、と言うところだが不安要素もある。ティーショットを左に引っ掛けることが多く、安定しない。現実に17番ではティーショットを左に引っ掛け、バンカーに。前に林が立ちはだかるために、第2打はそれを避けて打ったところ、またバンカーに入ってしまった。さらに3打目のバンカーショットをミスし、出ただけ。結局4オン1パットのボギーとなってしまったのだ。
何とかドライバーショットを調整し、2日目以降につなげていきたい。ショットさえ安定すれば、第1ラウンドの後半のようにバーディを量産することができるのだ。「練習ですね」とまだ暑さの残る第1ラウンド終了後に練習場へ向かった。気温32度を超える暑さにも負けない、その若さはまぶしい。
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