4番を終えて3アンダーパー。1番からスタートした小倉彩愛が猛烈なスタートダッシュをかけた。2番(パー4)で7メートルのバーディパットをカップに沈めたのが、きっかけになった。続く3番(パー5)では75ヤードの第3打をピンそば30センチにつけ、さらに4番(パー3)では4メートルを決めた。これで3連続バーディである。
こうした流れには、その後に意外な展開が待ち受けていることがある。流れに乗って、どこまでも突っ走り続けるか、それとも、想定外の猛ダッシュにどぎまぎしてしまうか。小倉は後者になりかけていた。そこで、自分に言い聞かせたという。
「ショットの調子は大会前からよかったので、落ち着いて
いこう」
その結果は、5番以降18番まで全てパーだった。流れに乗り切れなかったとみるか、自分でブレーキを掛けてしまったとみるか。難しいところではあるが、小倉自身はホールアウト後も落ち着いていた。
「3連続の後もショットがぶれることはありませんでした。後半の9ホールは全てパーオンさせることができました。ただ、パッティングが全て2パットだったのが、ちょっと悔しい。1つ2つ入ってほしかった。最初の爆発だけで終わってしまう結果になりましたが、ゴルフの内容には満足していますし、気持ちの持って行きかたもセルフコントロールできていたと思います。明日からも冷静に、落ち着いてラウンドし、1打に集中していきたいと思います」
静かにパーを重ね、崩れないのが小倉のスタイル。自分流を貫き通せたことが、なによりの成果であったようだ。
|