トップからスタートして小倉に逆転を許した安田祐香(原田中学3年)は、それでもホールアウト後は、優勝した小倉に「おめでとう」と声を掛け、祝福した。
第2ラウンドには「何にも考えずに打ったらまっすぐ飛ぶようになっていた」というショットが曲がり始めたのは、後半にさしかかろうかというあたりからだった。そろそろ優勝を意識しはじめていた。とたんに緊張に襲われたという。
今年の日本女子アマでベスト8入りした安田は、このときも「緊張すると自分のゴルフが出来なくなる」ともらしていたが、今回もまた同じ結果になってしまった。左ヒジ、手首の痛みも残っている。
「負けたのは、自滅という部分と体調だと思
います。ただ、今の自分にとっては、こういうことが全て経験、勉強になると思って、素直に受け止めます」
小倉への祝福が自然だったのも、結果を素直に受け止め、受け入れていたからだろう。爽やかさの残る敗戦ではあった。
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