7月に韓国の光州で開催されたユニバーシアード競技大会で個人戦金メダルを獲得し、団体戦2大会連続金メダルの立役者となった比嘉一貴(東北福祉大学2年)。国際競技の経験は豊富ながら、ユニバーシアードが初の優勝。日本アマも2度のランナーアップと今一歩で栄冠を勝ち取りきれなかった比嘉に、ようやく大きなタイトルがもたらされた。その勢いをかって、初の日本タイトル奪取を目論んで第1ラウンドをスタートした比嘉だったが、パッティングを決めきれずストレスが溜まるラウンドを強いられてしまった。
10番ホールからティーオフした比嘉は17番でボギーを叩き、前半を1オーバーパー。後半も好調なショットで再三バーディチャンスにつけるものの、それをものにできず8番で2つ目のボギー。最終9番でようやくこの日初バーディを奪ったが、終始暗い表情だった。「今日は35パットです。最後に80センチが決まって、この数字…」苦笑いでパッティングの不調を振り返る比嘉。それでも、スロースターターを自認する比嘉にとっては、首位と5打差の13位タイは決して出遅れたわけではない。
海の向こうでは、ユニバーシアードで勝利の喜びを分かち合った先輩の小西健太が全米アマチュアゴルフ選手権で日本選手最高順位を更新するベスト4の快挙を成し遂げている。小西は、帰国スケジュールが合わず日本選手権は欠場となってしまっただけに、比嘉も小西に朗報を伝えたいところだろう。明日以降、じわじわと順位を上げてきそうな比嘉のプレーに注目だ。
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