本年の日本学生ゴルフ選手権の開催コースは大利根カントリークラブ・東コース。阿久津未来也(日本大学3年)は、この2週間前に同じコース、同じヤーデージとパーで行われた日本オープンゴルフ選手権最終予選に出場し、通算2オーバーパー39位タイで日本オープンの出場を逃した。日本学生はそのリベンジに燃えていた。
日本オープン最終予選ではショットの調子が悪かったので、本大会に向けて2週間調整にいそしんできた。「これかな」と言う原因がわかったわけではなかったのだが、この日はプレーしていくなかで「いいリズムで回れて、アイアンショットの調子がどんどん良くなってきて、スコアメイクにつながった」。もともと「パットには自信があるので」ショットさえ立ち直れば、いいスコアを出せるというわけだ。今日はティーショットが良く、フェアウェイを14ホール中13ホールキープするなど安定していた。多くの選手が大利根CCの難しさに手を焼いているなか、フェアウェイからアイアンショットを打てたことも好スコアの要因だろう。6バーディ・2ボギーの4アンダーパー66で単独首位に立ったのだ。
第100回日本アマチュアゴルフ選手権ではメダリストを獲ったものの、3回戦で中学生の中島啓太に苦杯をなめた。これまでに関東ジュニア(2010年)に優勝はしているもの、「日本」タイトルはまだ手にしていない。今年は5月くらいからずっと調子が良く、関東学生7位タイ、日本アマメダリストなど「優勝はしていないものの、好調を持続できている」ことから、彼にとっては「勝負の年」と位置づけている。「まだ3年なので、あと1年残っていますが、狙いたい」と日本学生のタイトルを狙っている。「いいスタートを切れたので、最後まで優勝目指して頑張りたい」と目を輝かした。
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