原田凌(大阪学院大学4年)がスタートする頃は、強い雨が降っていた。「天候が悪かったので、今日の目標スコアとかは決めず、一打一打に集中することを意識した」
10番からスタートし、12番で3メートルのバーディパットを決め、16番ではボギーを叩いたものの、次の17番では残り115ヤードの第2打をピッチングウェッジで「いい感じに打て」て、これが直接カップイン。チップイン・イーグルでを前半2アンダーパー33でハーフターン。
「雨が降っていて、第2打の距離も残っていたので、フェアウェイをキープしグリーンにのせることだけを考えていた」彼は、後半は2バーディ・2ボギーのパープレーにまとめ、この日は2アンダーパー68でホールアウト。通算1アンダーパーで首位と2打差の2位に浮上した。雨の日は「スウィングのリズムやタイミングを壊しやすい。打ち急いだり、速くなるので」その点に気をつけているという。見事な雨中でのプレーぶりだった。
原田は現在、大学4年生。同学年のほかの大学生同様に、来年のプロツアーに向けてクォリファイングトーナメントを受けている。この試合が大学生活の中でも大きな意味を持ってくる。「最後なので優勝したい。自信はあります。まずは1打1打集中していきたい」と意欲を見せていた。
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