関西女子学生ゴルフ選手権を制して本選手権に臨んだ山下美樹(大手前大学4年)がこの日パープレーでホールアウト。通算2オーバーパーで7位タイから2位タイに順位を上げて優勝争いの一角に食い込んできた。
10番ホールからスタートした山下は、11番でボギーが先行。「第1ラウンドもボギー発進だったので、あまり気にしなかった」と、12番(パー5)でしっかりバーディを獲り返したのもつかの間、13番(パー3)で8メートルのバーディパットを2メートルオーバーさせて、3パットのボギー。「あまり得意ではない」と苦笑いするパッティングのミスがあったが、それも尾を引かず、15番(パー3)で7番アイアンのティーショットを50センチにつける。18番も175ヤードの2打目を2メートルにつけてバーディを奪い、前半を1アンダーパーで終える。後半、得意のショットが冴えチャンスを作る山下だが、課題のパットが決まらない。2番では1.8メートルのバーディパットを外してしまい、5番で再びボギーを叩いてしまう。その後も7番で2メートル、9番では1メートルのバーディを逃し、首位に立てそうで立てないもどかしい展開に終わった。しかし、当の本人は「チャンスを決めに行って強めのタッチになってしまった。昨日は大事なパーパットを入れることが出来ていたし、狙いにいって入っていないので、あまり気にはしていません」と意に介さない。関西女子学生連覇の勢いのままに初の全国タイトルを手中に収めたい山下は、「ショットの調子は良いので、パットさえ入ればいい勝負が出来ると思う。パットが入れば60台も出せる手ごたえもあります。最後の日本女子学生なので、狙いたい」と逆転優勝に焦点を合わせている。
同級生の井上りことは、今年の関西女子学生でプレーオフを戦ったよきライバル。今年、井上は苦戦が続いているが、昨年大会では、井上が2位となったのに対し、山下は6位タイと後塵を拝している。井上のリベンジもかけた山下は明日、一世一代の大勝負に臨む。
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