通算5オーバーパーで3位入賞を果たした山内日菜子(山梨学院大学1年)も、初めての日本女子学生ゴルフ選手権は不本意な結果に終わった。「この試合は勝ちたいではなく、勝てると思って臨みました」と日本女子アマ4位等の成績を残して迎えた本選手権には、確かな自信を持っていた。しかし、3日間で一度も60台をマークすることが出来ず、「順位はもちろんですが、成績も…」と表情を曇らせる。
最終ラウンドも「ショットは悪くなかったしチャンスはたくさんあった」と前半からパーオンを続けていたが、いかんせんパッティングが決まらない。スコアカード通りのプレーにもストレスはたまる一方だった。そんな我慢の展開に変化が訪れるのは、ひとつのミス。山内は11番のティーショットを左に曲げたことが、その後の流れをさらに悪くしてしまった。この日は1バーディ・3ボギーの74に終わり、悔しさだけが残ってしまった。「ドライバーショットの安定性とパッティング。この課題を克服しないと…」と、肩を落とす山内。初優勝の山下と同じように「勝てる」という自信を持って臨んだ本選手権。その自信の上で勝ちきる強さを見せた山下と、3位に終わった山内。その差を埋めていくのは、山内自身の明日からの練習だけだ。
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