昨年大会3位タイの菅原健は、出だしの1番(パー5)で210ヤードのセカンドショットを4番ウッドでいきなり2オン。7メートルのイーグルパットは惜しくも外したが、イージーバーディで幸先の良いスタートを切った。3番(パー3)では、169ヤードのティーショットを5番アイアンで2メートルにつけて2つ目のバーディ。4番でボギーを叩いたものの、「ティーショットもアイアンショットも、調子は良かった」と、その後のバーディラッシュを予感させる雰囲気を漂わせていた。
パーオンを逃しても、セーフティーなサイドからのアプローチは、ほとんどが1メートル前後に寄る。しかし、肝心のバーディパットが決まらない。5番から17番までスコアカード通りのプレーの中でも、特に菅原が悔やんだのは14番。「1メートルですよ…」とバーディチャンスを決めらず、苦笑い。「チャンスは多かったのに、パットはカップをなめることが多くて…」と、好スコアにも若干ストレスが溜まるプレーとなった。しかし、最終18番(パー5)で、これまで溜まりに溜まった鬱憤を晴らすスーパーショットを放つ。ラフからの8番アイアンの3打目は、綺麗な放物線を描いて、ピン30センチに。これを決めて3つ目のバーディで第1ラウンドを締めくくった菅原は、2アンダーパーで2位タイグループに1打差ながら単独首位で、明日の最終ラウンドを迎える。
昨年大会は、第1ラウンドで76を叩き出遅れ、2日目にパープレーのベストスコアをマークして3位タイでフィニッシュしたものの、菅原本人は、その順位の達成感よりも、「あと1打でプレーオフの残れなかった」悔しさが忘れられない。「昨年のリベンジを。そのためには前半でどれだけスコアを伸ばせるかですね。後半はシビアなホールが続くので、我慢を強いられるでしょうから…」と、1年越しの悲願達成に青写真はしっかりと描いている。
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