菅原健の昨年大会のリベンジは、ならなかった。2アンダーパーの単独首位でスタートした最終ラウンドは、2番(パー5)でバーディ。3番でボギーを叩くも、同じ組でプレーする権のロケットスタートにも動じず、落ち着いたプレー振りでホールを消化していた。しかし、9番で2打目をバンカーに打ち込んでダブルボギーを叩いてから、それまでの好調なショットが突如として乱れ始める。10、11番を連続ボギーとした菅原は、3ホールで4つスコアを落としてしまい、権との差を広げられてしまう。それでも、13、14番と「OKの距離」にショットをつけて連続バーディを奪い、必死に権を追いすがった菅原に、最終18番で悪夢が待っていた。
「最後になってバンカーに打ち込んだり…バタバタしてしまった」とパー5のホールでよもやの9打を叩いてしまった。結局、菅原はこの日6打スコアを落とし、通算4オーバーパーでフィニッシュ。初優勝に最も近付いたが、10位タイと来年度本選手権のシード獲得ギリギリまで順位を落として本大会を終えた。「ショットは良かったけれどね…最後で全部をパーにしてしまった。来年は首位スタートじゃなくて、追いかける立場で第1ラウンドを終えたいね」と悔しさをにじませる菅原。しかし、「2日間、心から楽しめましたよ」と最後は笑顔を見せてくれた。
|