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競技報告
【「夢は実現するんですね」初の全国タイトルに感慨無量の権】
第2日 競技報告:JGA 写真:JGA
首位と1打差の2位タイにつけていた権純福。最終組での優勝争いは、圧巻のロケットスタートで幕を開けた。1番(パー5)。残り220ヤードの2打目は、力強く振りぬいた3番ウッドから放たれた球は、アゲインストの風を切り裂いて見事にグリーンをとらえる。20メートルはあったかと思われるイーグルパットをねじ込んだ権は、一気に波に乗る。2番(パー5)で1メートル、3番(パー3)では、昨日に続いて5番アイアンのティーショットを2.5メートルにつけてバーディ。3ホールで4ストローク伸ばす快進撃で、一気に首位の菅原を捉えた。4、6番をボギーとしたもの、8番は6メートルの「下り傾斜の軽いフックライン」を読み切ってバー
ディを決め、前半で3つスコアを伸ばし、通算4アンダーパーで単独首位に立ち前半を終える。

自身の目論見通り、前半でしっかりとアンダーパーをマークした権は、「後半は、難しいホールが多いので、どれだけ耐えられるかが鍵」と言っていた10番以降も、ショットを左にミスしながらしぶとくパーで凌ぎ続ける。16番(パー3)でティーショットをグリーン左のバンカーに打ち込んで「バンカーのアゴも近くて…」という不運もあって後半初ボギーを喫して、通算3アンダーパーで最終ホールを迎えた。「スタートから最後まで、他の選手のスコアの動きが全く分からなかった」という権は、「同じぐらいのスコアがいないように祈るような気持ちで…」2オンを狙える最終18番で2打目をレイアップ。「最悪、ボギーでも構わない」という読み通りにボギーでおさめて、この日1イーグル・3バーディ・4ボギーの71でホールアウト。通算2アンダーパーで見事に日本ミッドシニアチャンピオンに輝いた。

実は、試合前から本選手権を楽しみにしていたという権。「家内が広島県の松永出身で、いつもより気持ちが入っていた」と胸の裡を明かしてくれた。これまで幾度も全国大会に出場しながら、なかなかチャンスをものにできなかった権は、日本タイトルが夢だったと語る。「東北地区には三浦哲生さん、大友さん、西村さんと日本チャンピオンが数多くいらっしゃいます。いつかは自分もその仲間に…という夢を抱いていましたが、こうやって夢が実現するなんて」と感無量の表情。見事に彼らの仲間入りを果たした権だが、「今日の後半のプレーは、まだまだ納得がいかないプレーもありました。この優勝でおごることなく、これからも精進をしていかなければならないです」と、爆発しそうな感情を冷静に抑えて、最後までクールに、さらなる飛躍を誓った。


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