1オーバーパーの4位タイでスタートした佐々木清士が、この日ベストスコアの70をマークして、通算1アンダーパーでホールアウト。首位の大友と1打差の2位に順位を上げて、明日の最終ラウンドを迎える。スタートの10番はティーショットをミスしてボギーとしたが、直後の11番(パー3)で157ヤードのティーショットを8番アイアンでピンを刺し、1メートルにつけて、スコアを戻す。15番でも2メートルのバーディを決めた佐々木は、前半で1つスコアを伸ばして後半のプレーに入る。1番で3メートルを決めると、4番でも131ヤードのセカンドショットを9番アイアンで1メートルにつける見事なショットでバーディ。7番でこの日2つ目のボギーを叩いたが、その後は難関の9番もパーをセーブし、明日の最終組でのプレーを決めた。「スタートのティーショットが当たらなくて、今日は変だなと思っていたのですが、11番のバーディで落ち着けました」と笑顔を見せる佐々木。各選手が苦しんだ厳しいホールロケーションも、グリーンを捉えられなくてもアプローチを寄せやすいサイドに外すセーフティーなプレーで好スコアにつなげた。
「このコースは、9番、17番、18番と締めのホールが難しいですから。そこをパーで切り抜けられれば」と語る佐々木は、本選手権4回目の出場で、最高順位は2012年大会の16位タイ。「目標はベスト5入りですよ。そのためには、通算で1オーバーパーか2オーバーパーに…」と、自己最高順位更新を目の前にしても、最後まで慎重な言葉だった。
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