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競技報告
【初優勝の佐々木は「友人でライバルの小久江さんに追いついて嬉しい」と破顔一笑】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
首位と1打差の2位につけていた佐々木清士は、2番(パー5)で1.5メートルを沈めて、バーディが先行。このホールでボギーを喫した大友を逆転する。5番は両者ボギー、6番は佐々木が2打目をバンカーに打ち込んで連続ボギーとしたのに対し、大友がパーをセーブし、2人は同スコアで首位に並ぶ。しかし、ここから大友のパットに狂いが生じはじめる。7番でボギーを叩いて佐々木が1打のリードを奪う。2人の勝負の明暗は、佐々木と大友がともに「難しいホール」と評する9番(パー4)で分かれた。佐々木は、ティーショットを右に曲げて、2打目は9番アイアンで出すだけ。3打目はピンまで残り65ヤード。このショットを2.5メートルにつ
けると「あのパットが決まったのは、大きかった」というこのパーパットを見事に沈めて、前半で2打とリードを広げた。「自分が2番で大友さんを逆転できたことはわかっていましたが、前の組の選手の状況もどうなるか…そういう意味で、自分の意識は平常心を保てていた」という佐々木は、後半、ティーショットが右にブレながらも必死のパーセーブを続ける。14番で今大会で初の3パットのミスからボギーを叩いたが、それ以外は安定した内容で最終18番を迎えた。

優勝争いは、同じ最終組の佐々木と大友、そして宮本に絞られていたが、佐々木が初めて優勝を意識したのは、「18番のセカンドショットを打つ前ですね。あぁ、トップに立っているんだなと」としびれる場面も必死のパーセーブで1バーディ・3ボギーの74でホールアウト。通算1オーバーパーで見事に逆転初優勝を果たした。第2ラウンドを終えた時点では、「5位入賞が目標ですよ。通算1オーバーパーか、2オーバーパーぐらいで」と話していた佐々木。スコアは狙い通りで、その手には5位いないどころか優勝杯が握られたことにホールアウト直後には、嬉しさ半分、恥ずかしさ半分の笑顔を見せた。

佐々木は、この1年で本大会を目指して練習を積んできたという。そのモチベーションは、ディフェンディングチャンピオンの小久江正人の存在があった。「自宅も30分程度の距離で、小久江さんとは友人でもあり、ライバルでもある。彼が昨年の日本シニアに優勝して、先を越されてしまったと。彼に追いつきたい一心で、練習に励みました」と、本大会では第1ラウンドで右肩痛のため棄権となった小久江を目標に研鑚を積んだ結果を最高の形で示し、ライバルと肩を並べた。

嬉しい初優勝の佐々木だが、「まだ、優勝できたという実感はわいていない」という。そのかわり、「今日のプレーではティーショットがスライスばかり。どうにか耐えて、耐えてのプレーでしたので、まだまだ精進しなければなりません」と、さらに上を目指すために必要なものを実感させられたという。本大会初優勝の要因となったパッティングの上手さに加え、この3日間で得た自信と課題。これからは、ライバルの小久江へのライバル意識だけではなく、連覇に向けて、佐々木はさらに精進を積んでいく。

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