今大会から、出場年齢の下限が30歳以上から25歳以上に引き下げられた日本ミッドアマチュアゴルフ選手権。この大会を「一番出場したいと思っていました。本当に楽しみにしていたんです」と待ち望んでいた一人、山下大介が初出場ながら通算1オーバーパーの7位タイと結果を残している。この日の山下は、「ピンチらしいピンチもなく、淡々とプレーできました」と言う通り、安定したショットとパッティングでパーオンを続けていく。4番(パー5)でバーディを先行させると、6番(パー3)では「20メートルぐらいあった」というバーディパットを決めて見せる。10番で、2打目を「フォローの風と感じたんですが、実際はアゲインストで」と言うジャッジミスから初ボギー。15番は3パットのボギーを叩いたが、2バーディ・2ボギーのイーブンパーにスコアをまとめてきた。
長崎国際大学を卒業後、長崎国体の強化指定選手として2年間を過ごした山下は、今年4月に練習場をオープンさせた。それにより、これまで比較的自由な時間を過ごしゴルフ漬けともいえる生活を送ってきたのが一転、「もちろん、練習場にはいますが、球を打つことなんて、とてもとても…」と練習量は激減。プレー回数も数えるほどに限られてしまった。しかし、この状況はかえって山下のゴルフへの愛情を深めることに繋がったのかもしれない。「これまでは、いつでもゴルフができる環境で、言葉は悪いかも知れませんが、“今日もゴルフか…”という感じでした。それが、今では、ゴルフができる喜び、楽しみが凄くあって。1回のゴルフを疎かにしたくないし、集中してゴルフができるようになりました」と語る。
明日20日は、山下の25回目の誕生日。「明日の誕生日…良い1日になるといいですよね」と幼さの残る表情で語る山下は、「そのためには4つあるパー3をいかに攻略できるか。我慢する展開になるかもしれませんが、しっかりとパーを獲っていきたい」と苦しささえもゴルフの楽しみと考えて、明日の逆転初優勝を狙う。
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