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競技報告
【初戴冠に向けて単独首位の豊島豊】
第2日 競技報告:JGA 写真:JGA
連日の69を叩きだした豊島豊が、通算6アンダーパーで初タイトルに王手をかけた。第2ラウンドは1番からのスタートで、2番で5メートルのスライスラインを読み切ってバーディが先行。直後の3番でボギーを叩いたが、8番(パー3)で8メートルのスライスラインを決めて、前半で1つスコアを伸ばす。後半、多くの選手が苦手としている12番(パー5)で100ヤードの3打目をウェッジでピンを刺してバーディ。迎えた「苦手なホール」という14番で5メートルのフックラインを沈めて、豊島が勢いづく。

15番(パー3)は212ヤードのティーショットを7番ウッドで1メートル、16番は125ヤードの左バンカーからの2打目を「
グリーン奥にこぼしても」と1番手上げて8番アイアンを手にしたジャッジが奏功し2メートルについて、3連続バーディを奪った。「昨日とは内容が全く違って。前半でしっかりとスコアを作って、後半にチャージをかけることが出来たのは、嬉しいですね」と、この時点で通算8アンダーパーまでスコアを伸ばしてみせる。しかし、好事魔多しとはよく言うもので、17番(パー4)はティーショットを左ラフに打ち込み、「仕方がないです。ボギーを狙ってのボギーでした」とこの日2つ目のボギーを叩くと、最終18番は「バーディを獲りにいった」2打目を持ち球のフェードとは逆のドローで攻めてのミスからボギーフィニッシュを喫してしまい、最終盤で不満の残るラウンドとなってしまった。それでも、2日間で13バーディを荒稼ぎしての通算6アンダーパーには、満足げにほほ笑んだ。

明日の最終ラウンドは2位に2打差をつけての単独首位スタートに、「もちろん、全国大会の優勝というモチベーションはずっと持っています」と、これまであと一歩で逃してきたタイトルへの執着は隠さない。

「この時期の試合は、寒さで余計に飛距離の差が出てしまいますし、飛ぶプレーヤーが有利になるのは仕方がない」と、ステディなプレーが身上の豊島はいう。さらに年を重ねるごとに自らの飛距離は出なくなり、「2年前に比べても、確かに自分の飛距離は落ちています。これまで、自分の飛距離が出なくなってきたことに、プレーや考え方を合わすことが難しかったのですが、今年の日本アマで、ようやく現状の自分とプレーがしっくりとしてきました」と、今大会の好調の遠因を分析してくれた。

誰でも飛ばしには魅力を感じるものだが、「飛距離を求めるのは練習で。競技会はスコアを出すところ」と、しっかりと自分の目標を見据え、プレースタイルに確固たる自信を持っている。それが、豊島の強さなのかもしれない。明日の最終ラウンド。飛距離を誇る髙野と、前年チャンピオンの髙橋雅也との最終組でも、きっとその自信は揺らぐことが無いだろう。豊島の初戴冠がいよいよ現実味を増してきたように感じさせる第2ラウンドのプレーだった。

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