HOME
International Championships
[国際競技]
大会のみどころ
成績
組合せ・スタート時刻
競技報告
出場選手
競技概要
フォトギャラリー
大会の記録
国際競技日程

JGA National Team Official Supplier
DESCENTE
SRIXON
asics
ミズノスポーツ振興財団
国際交流事業は(公財)ミズノスポーツ振興財団から助成を受けております。
日本のスポーツを応援しよう
Championship Reports
競技報告
【深い闇に戸惑う松原】
第2日 競技報告:JGA 写真:JGA
「下手過ぎました…」第2ラウンドを終えた松原由美の第一声は、消え入りそうだった。

スタートの12番から松原の苦難の道が始まった。このホールで3パットのミスからボギーを叩くと、13番(パー5)ではティーショットをグリーン手前の池に打ち込み、ダブルボギー。15番でもティーショットを左にミスして2打目、3打目と木に当ててしまい、またもダブルボギー。17番でも3メートルを決めきれずボギーとしてしまう。

こうなると負の連鎖を止められる気力は、今の松原に残っていなかったのかもしれない。

2番で1メートルを外したのを皮切りに5番まで4連続ボギーを喫すると、7番でも2メートルのパーパットが入
らず、天を仰ぐ。9番(パー5)でようやくバーディを奪ったが、これが第2ラウンドで最初で最後のバーディに終わってしまった。10番(パー5)では、ティーショットを左にミスすると、2打目はフェアウェイに出すだけ。残り220ヤードの3番ウッドで放った3打目は左の池に消えていった。松原は10番で4ストロークスコアを落として、この日は14オーバーパー、86とまさかの大崩れに終わった。

ショットは左右に散り、ショートパットが決まらない。「なんかもう…ボギーが止まらない。ドライバーショットが曲がるので、3番ウッドでティーショットを打ったり、出来るだけの工夫をしたつもりですが、風も強くなってきて…裏目に出てしまった」と話す松原の目は、虚ろだった。

松原は大きくスコアを落としたが、この日の日本チームは2位タイに順位を上げて、明日の最終ラウンドに逆転優勝の望みをつないだ。その原動力になれなかったことが何よりも悔しく、自分が許せなかった。

「バーディも獲れずにペースをつかむことが出来ない…練習場では良いショットが打てるのに、コースに出たら、ちょっと悪かったら、何故なんだろうと考え過ぎてしまって…うまく気持ちを切り替えられなかった」と話す松原がはまった闇は、深い。底見えぬ闇に慄き、とまどいながらも、「明日は1打1打最善を尽くすだけです」とけなげに話す松原を支えているのは、チームへの責任感なのだろう。

その他の記事はこちら
戻る