昨年の日本女子プロゴルフ選手権で国内メジャー史上最年少で初優勝を果たした鈴木愛。今年は、幾度かの優勝争いには絡んできたものの、あと一歩のところで2勝目を挙げられず、悶々とした日々を過ごしていたことだろう。それも、この全米女子オープン最終予選で一気に晴れた。ノーブルコースからスタートした鈴木は、出だしで連続バーディを奪うと前半だけで5バーディ。後半も3バーディで64をマークして首位の菊地と1打差の2位につけると、後半のロイヤルコースでも最終盤の3連続バーディなどで68をマーク。通算12アンダーパーで見事にトップ通過を決めた。「前半の1ラウンドはショットがビタビタではなかったけど、3~4メートルがほぼ全部入ったので」と先週予選落ちに繋がったパットをピンタイプに戻したことが復調につながると、後半は、「スタートした3ホールは体がだるくてチャンスで入らなかったけれど…ショットの調子が良かったので」と日に焼けた笑顔もはじける。
鈴木は初めての全米女子オープンに「全米も全英も出てみたかったけど、今の実力では全英はキビ次位ので、全米で今の自分を試したいし、良い経験になると思うので、しっかり経験して、今後海外に行ってみたいので、それに向けて調整できれば」と、気負わず向かうつもりだ。日本女子プロゴルフ界のシンデレラストーリーの体現者の一人、世界のメジャーの舞台でも、再び輝けることが出来るだろうか。
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