通算7アンダーパーの5位タイで本選通過を決めた松森彩夏は、「夢の舞台で、遠い存在だったけれど、出場できて凄い嬉しい」と喜びと驚きを隠さなかった。
ロイヤルコースからスタートした松森は、バーディ発進を決めると、前半の1ラウンドを4バーディ・ノーボギーの68で終える。ノーブルコースをプレーした第2ラウンドもバーディが先行。前半の9ホールで3バーディ・1ボギーと3つスコアを伸ばし、本選通過ライン上で最後の9ホールを迎えた。しかし、ここから「最後のハーフは、ドライバーが散ったりして、体力的にきつくて」とスコアを伸ばせないでいると、O.サタヤ、アマチュアの小野祐夢、さらに第2ラウンドで6つスコアを伸ばした木戸愛と3つどもえで最後の枠を争う熾烈なプレーを強いられた。松森を救ったのは、最終18番。「2.5メートルぐらい。7アンダーパーにしておけば、プレーオフに行けるかなと考えていた」というバーディパットをねじ込んで、最低限の目標をクリアして、後続のプレーを待っていた。その松森に本選出場の朗報が届くと、「テレビで映っていたところに自分がいけるのがうれしい。ゴルフをしている限り、全米、全英は憧れだし、一生に一度は必ず行きたい場所なので、思ったより早く行けて、すごくうれしい」と相好を崩す。夢の舞台への切符を手にした笑顔は、輝いていた。
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