シニアルーキーで日本タイトルの栄冠を手にした中岡由枝。最終ラウンド最終組でのプレーは、緊張のせいか、序盤はティーショットがうまくいかず、ほとんどセカンドオナーという状況が続いた。7番と8番の2ホール連続で5メートルのパーパットを沈めると、「スイッチが入った」と落ち着きを取り戻し、ショットの調子が自然と回復した。ハーフターン終了時点で2位の鯉沼とは3打差、他の組の選手がスコアを落す中、後半も終始安定したゴルフを展開。パーを積み重ねた。14番のパー5でバーディを奪い、自身目標だった日本タイトルをぐっと引き寄せた。結果的に4打差をつけての優勝となった訳だが、普段体験した事のない風の読み、グリーン上の
傾斜やラインなど、コースを知り尽くしているハウスキャディの的確なアドバイスが優勝の一助になったと言えるだろう。
ディフェンディングチャンピオンとして迎える来年は中岡の地元兵庫県の加古川ゴルフ倶楽部での開催。知り尽くしているコースだけに、連覇の期待がかかる。
また、本選手権の優勝により、「第21回日本女子ミッドアマチュアゴルフ選手権競技」(11月17日~18日・サンセットヒルズカントリークラブ)の出場資格を獲得した中岡。「本当にうれしいです。自分は飛距離が出ないのでミッドアマの距離では厳しいですが、今回の試合で、緊張した中でのスウィングが自分の中で感じる事ができたので、思い切ってチャレンジしていきたい」と力強く意気込みを語った。
10月31日で50歳の誕生日を迎える中岡。自身への最高の誕生日プレゼントになったに違いない。
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