12歳で本年大会最年少出場の梶谷翼が、6バーディ・3ボギーの69でホールアウト。首位と3打差の10位タイにつける健闘を見せた。いきなりスタートホールの10番でボギーを叩いた梶谷だったが、14番でバーディを奪いスコアを戻す。前半はパッティングに苦しみ、15、16番で連続ボギーと一時は1オーバーパーまでスコアを落とすが、18番のバーディで息を吹き返す。「後半、気持ちを切らさずに頑張れた」という言葉とおり、2番のバーディに続いて、4番から3連続バーディを決めて見せて、その実力を見せてくれた。
2014年、2015年には全国小学生ゴルフ大会を連覇した梶谷は、今年中学校に進学。「中学校に入学してか
ら、勉強とゴルフとの両立をしなければいけないと教えられて、練習に割く時間はかなり減りました」と話すが、そのかわり「練習内容を濃くすることを意識しています。
以前は、もっと球数を打っていましたが、今では200球ぐらいです」と、量から質への意識改革の真っ最中だという。しかし、「自分の中では、あまり成長していない」と、まだ環境の変化には戸惑いを隠せない様子も垣間見える。
初めての日本女子アマチュアゴルフ選手権は、自身初の4日間競技。長丁場の戦いにも「3日間競技であっても、練習日を入れれば6ラウンドになるので、体力的には大丈夫です」と胸を張る。不安と自信がせめぎ合っている風にも感じられる梶谷だが、ジュニアゴルファーの活躍が続く日本女子アマチュアゴルフ界の新星となれるか。明日以降の梶谷のプレーに注目だ。
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