昨年大会に続いて2回目の出場。昨年はマッチ・プレーには進出したものの、1回戦で敗退してのベスト32だった。本年度から競技はストローク・プレーに戻った。吉本は、この変更を「大歓迎です」と、良い方に受け止めている。
「マッチ・プレーは、どうも苦手でした。対相手というのは、自分にはあまり向いていないと思います。目の前の相手との闘いより、自分とコースとの闘いの方が、自分としては素直に受け入れられます」
1番からのスタートで2ホールを無難にパーにまとめた後、3番からは積極的にピンを狙うゴルフに切り替えて3.5メートル、1メートル、2メートルとショットをピンに絡めて3連続バーディ。7番をボギー
にして勢いにブレーキをかけてしまったが「こういうときは、丁寧にフェアウェイ、グリーンセンターを狙うゴルフを続けて、次のチャンスを待つこと」と自分に言い聞かせて2度目のギアチェンジを図った。冷静な対応であった。そして終盤の16、17番を連続バーディにして68でのホールアウトとなった。
吉本のこれまでのベストスコアは、昨夏のインターハイでマークした69。日本女子アマ第1日の68は、それを1打更新して自己ベストスコアを塗り替えた。
札幌光星高2年生。プロ野球・日本ハムファイターズのファンで「尊敬する人は、大谷翔平選手です。真面目な取り組み方が好きです」という。ただし、球場にいくとチームが負けるというジンクスがあり、もっぱらテレビ観戦で応援しているという。
「第2日以降も、しっかり自分をコントロールして、冷静に流れを作っていきたいです。最終順位ですか? それは、ひとつでも上になれることを願っていきます」
好きなストローク・プレーで、好スタートを切り、さらに上を目指していく。
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