本選手権前週の吉本ひかるは、LPGAステップ・アップ・ツアーのルートインカップ上田丸子グランヴィリオレディースに出場していた。3位からのスタートとなった最終日に逆転でプロを抑えて優勝を果たした。帯同してくれた祖父母と、その足で日本女子アマが開催される福島入りした。優勝を祝っている時間もなく慌ただしい移動の最中も、友人、知人からのメールや電話、LINE、ツイッターで祝福され、休みなく返事をしているうちに福島入りしていた。
「あまりの反響に、びっくりしましたし、祝福されてうれしかった。優勝したんだなぁ…と、実感もわいてきました」
手にしたのは、優勝カップだけではなかった。「自分のゴルフ
に自信を持てるようになったことも大きかったです」
その自信は、第1日のプレーにも現れていた。10番からのスタートで、いきなり3パットのボギーを叩いたが、慌てることなく12番からバーディを積み重ねていく。その数6バーディ。「ショットでチャンスを作り、そのチャンスは確実に決められたのがよかった」という吉本、ボギーは最初のホールだけだった。
吉本は、勝みなみ、新垣比菜らと同世代の高校3年生。「みなみちゃんは、いっつもスゴイなーって見ています。みなみちゃんには、負けたくないし、頑張ろうとも思わせてくれる存在です。ステップ・アップ・ツアーで私よりも早く優勝した(新垣)比菜ちゃんとは仲いいです。でも、比菜ちゃんにも負けたくないし、(日本女子アマでは)優勝したいですね」
ステップ・アップ・ツアーに続いての栄冠に焦点を絞っている。
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