首位と3打差の10位タイからスタートした高橋彩華は、本選手権2度目の出場。昨年大会は42位タイとマッチプレーに進めず涙をのんだが、第2ラウンドでも2つスコアを伸ばし、7位タイと上位で見事に後半のラウンド進出を決めた。
10番ホールからスタートした髙橋は、14番で90ヤードの2打目をウェッジで50センチにつけるスーパーショットでバーディが先行。18番でもバーディを奪い、前半を34で折り返す。1番でも3メートルを沈めて連続バーディとした髙橋だったが、5番でこの日唯一のボギーを叩いてしまった。
「ホールロケーションが難しくて、なかなかピンを狙えなかった」と苦笑いを見せるが、「このスコアは
満足です」と、すぐに表情から苦みが消える。関東女子ゴルフ選手権では、「最悪の調子」とこぼすほどの絶不調だったが、5位タイに入賞。本選手権に向けて、「スウィングプレーンがずれていることに気がついて。普段よりアウトサイドに上がっていたのを、インサイドに上げるように調整した」のが奏功し、好結果につなげている。
雨予報も出ている明日の第3ラウンドは、「自分は耐えるゴルフが得意なんです。スコアの伸ばいあいになるよりは、雨の方が他の選手も苦戦するでしょうから」と、混戦に拍車をかけるような天候を期待している。「目標は、優勝です」そう断言した高橋。この2日間、持ち前の忍耐強さをいかんなく発揮しているだけに、高橋が望む展開に持ち込めれば、その目標を達成できるかもしれない。
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