第1ラウンドではティーショットが曲がり、苦しんだ三浦桃香が、飛距離の出るドライバーを封印し、通算5アンダーパーとスコアメイクに成功している。第1ラウンドで、もともとドライバーを使ったホールは6ホール。第2ラウンドではそれを4ホールにとどめた。
前日の4番ホール、ドライバーで打ったティーショットは、大きく左に引っ掛け、隣に並ぶ11番ホールへ曲げ、距離も160ヤードくらいしか出ていない大きなミス。昨日はそこから第2打で4番ホールへ戻し、残り40ヤードのアプローチをピン20センチにピタリと寄せ、パーをセーブした。この苦い経験からこの日は4番ウッドを手にして、ティーショットを打った。
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日は、このほか9ホールでティーショットを4番ウッドで打ったため、第2打の距離が残り、6番、7番アイアンを手にすることが多かった。このアイアンショットがダフること2回と不調で、ピンに寄らず、バーディチャンスにつけることができなかった。また、前日はグリーンを外してもことごとく寄っていたアプローチが、この日は寄らずパーを「拾えなかった」。前半は「耐える」ゴルフだった。
後半に入っても「パットが入らなかった。全部あと一転がりで入らず、タップインしてパー。もったいなかった」とスコアを大きく伸ばすことができなかった。「ホールロケーションも難しかった。みんなスコアを伸ばしていてすごい」と感心することしきり。それでもこの日は5バーディ・3ボギーの2アンダーパーにまとめたのはさすがだ。「スタート前の目標は1アンダーパーだったので、思ったよりはスコアを見るとよかった」と踏みとどまった。
本選手権ではマッチプレーで行われていた2014年に4位(3位決定戦で橋本千里に敗退)に入っている。現在、宮崎の日章学園高校3年生で、現在はプロとして活躍している柏原明日架の後輩にあたる。柏原が卒業するときに制服のボタンをもらったことがあり、それだけ期待されている逸材といえる。柏原も本選手権では2010年に決勝で酒井美紀に敗れ、2位に終わっている。今年からストロークプレーに競技方法が変わり、三浦が先輩の成績を超える優勝を手にすることができるか。
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