今年の本選手権で最年少出場の梶谷翼(12歳9か月、山陽女子中学1年)が通算6アンダーパーで首位と3打差の5位タイの好位置につけている。この日前半は2バーディ・2ボギーのパープレーにまとめ、後半からは風が強く吹きはじめ「舞っているのか、いろんなところから吹いていた。木のないところで風が吹き抜けて、風の計算が難しかった」と苦しんだ。
難しいコンディションに「イーブンパー以下ならいいと思っていた」が11番ボギーの後、14,15、16番と3連続バーディと「ショットが良くてピンに寄ったところでバーディが獲れた」。さらに17番ボギーも18番は残り200ヤードあった第2打を19度のユーティリティで2オ
ンに成功、5メートル弱のパットを見事に沈め、イーグルで締めた。この日は結局3アンダーパー69で回り、順位を上げた。これで残り2日間が楽しみになってきた。
中学生になり、学校からは「ゴルフと勉強の両立」を求められ、それまでのゴルフの練習時間が減り、1日の練習場での球数も200球くらいまでになって、小学生から中学生になっても「自分の中では成長が感じられない」という。それでもこの位置でプレーできるということは、非凡な才能を感じさせる。
「優勝は狙っているけれども、まずはシードを獲りたい(10位)。優勝を狙うと、シードも落としてしまいそうなので、抑える感じ」でいきたいそうだ。本選手権の史上最年少優勝は宮里美香の14歳8か月(2004年)だ。梶谷が優勝すれば、それを大幅に更新することになる。そのためには明日の第3ラウンドが大事だ。「小学生6年の時は年下の子と試合をしてきたが、今回は目上の人が相手。負けないように頑張りたい」と闘志を燃やしている。
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