2014年、2015年と九州女子ゴルフ選手権を連覇した強豪、田中瑞希がジワリと順位を上げてきた。
15位タイで第2ラウンドをティーオフした田中は、3番で5メートル、5番で4メートルを沈めて2バーディを奪う。後半も10番で残り190ヤードのセカンドショットをユーティリティーでピンを刺すと、11番でも2打目を5番アイアンで1メートルにつけて連続バーディ。14番も1メートルと好調なショットで5バーディを稼いで67でホールアウト。通算7アンダーパーにスコアを伸ばして、首位と2打差の3位タイにつけた。
「試合でノーボギーは初めてだと思います」と本人も記憶がないほどの安定したプレーに、「ショッ
ト、アプローチ、パット、全部よかったです。ハーフで1アンダーパーが目標なので、今日は100点です」と表情を崩す田中だが、16番では30ヤードのアプローチをシャンクする思わぬミスで、10メートルの距離が残るパーパットをねじ込むなど、決して順風満帆な1日ではなかった。
3度目の日本女子アマで優勝を狙える位置につけても、「まずは10位入賞」と目標は変えていない。先の熊本地震では家族も被災し、1週間の車中泊を強いられた。3連覇を狙った九州女子ゴルフ選手権も会場変更を余技されるなど、想像もできない日々を過ごしてきた。この日本女子アマに出場してプレーができる喜びと、周囲の方々への感謝を胸に、田中は抱いている目標のさらに上を目指してプレーを続けていく。
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