第2ラウンド最終ホールのバーディに「明日に繋がると思う」と相好を崩していた松原由美だったが、ムービングデーの第3ラウンドは思うようにスコアを伸ばせないもどかしい展開が続いてしまった。
「前半は流れが悪かった」という通り、3番でボギーが先行すると5番から4ホールはバーディを奪ったかと思えば、直後にボギーを叩いてしまうチグハグした展開も、雨も止んだ後半になって好転し始める。11番こそボギーを叩いてしまったが、13番で3メートル、14番(パー5)では50ヤードのアプローチを1メートルにつけて連続バーディ。16、17番でもしっかりとスコアを伸ばした松原は、首位をいく同組の吉本ひかるに必死に食い下
がる。
しかし、最終18番(パー5)で昨日とは逆にボギーを叩いてしまい、この日は6バーディ・5ボギーの71でホールアウト。スコアを伸ばし切れず、通算7アンダーパーで首位と4打差の6位に後退した。ここ数年、周囲の期待に応えようという思いの強さが返って、思うような成績に繋がらずに苦しんできた松原だが、「優勝を意識しないで、この3日間はプレーしてきた」のが結果的に、本選手権で優勝争いに絡む順位まで押し上げている。
数多くの優勝争いを経験してきた松原は、「優勝や順位を意識せず、自分の最善を尽くせれば、それでいいです」と、気負いなく明日の最終ラウンドに臨む。
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