吉本ひかるを1打差で追ってスタートした佐渡山理莉。雨の中で4番、7番とパー5で手堅くバーディを奪った。この時点で通算10アンダーパーまでスコアを伸ばし、同組の吉本を抜いて単独トップに立った。しかし、続く8番(パー3)では、2段になった上のグリーンに立つピンを狙ったショットがわずかに上の段に届かず、斜面を下ってはるか手前まで戻ってしまった。ファーストパットをカップに寄せ切れずに3パットのボギー。このホールのちょっとした不運が、佐渡山のゴルフにブレーキをかけることになった。
後半にターンしてからもボギーが先行して2バーディ・2ボギーと足踏み状態になってしまった。その間に吉本に再逆転を許して2
打差の2位タイとなった。
ゴルフの調子は「相変わらず悪くない状態」だという。最終18番(パー5)をバーディで締めくくり、「流れを最終ラウンドに繋げられた」という思いもあるという。「伸び悩み感はありましたが、3日間ともアンダーパーで回れているので、それが、第3ラウンドのプレーの救いにもなっています」
いよいよ残すは、あと1日。「明日は、ひたすらスコアを伸ばすだけです。といって積極的になりすぎないように、しっかりとメリハリのきいたプレーをしていきます」という佐渡山の目には、力がみなぎっていた。目力の強さが強い意志を物語っている。
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