勝てば2004年大会で宮里美香が記録した14歳260日の史上最年少優勝記録を更新することができた12歳の梶谷翼は、第4ラウンドを1バーディ・4ボギーの3オーバーパー75とスコアを落とし、通算5アンダーパーで6位に終わった。
「バーディチャンスは何回かあったけれど、決めきれなかった。パットでラインが一筋ずれてしまったり、自分としてはしっかりと打てているけど」ショートした。グリーン上でタッチが合わず、チャンスをものにできなかった。この日は畑岡奈紗、松原由美とナショナルチームメンバーとのラウンド。「2人が飛ぶので、自分も力んでしまった」と少し雰囲気にのまれてしまったか。さすがに日本のトップを決
める試合の最終ラウンドとなると、「スタートは少し緊張した」といつも通りにはいかなかったようだ。
それでも目標としていた本選手権の来年の出場権が得られる10位以内はキープできた。日本女子アマチュアゴルフ選手権に初出場での6位は、評価に値する。今年の大会で「いろいろ学ぶことがあった。自分の何がいけないのか、何を直せばいいのか、わかったのでいい経験をしたかな」と大人の弁。これまで小学生の間は、年下の選手との戦いだったが、中学に進学したことで年上の選手との戦いになっていく。
これからは、上級生との戦いに勝つために飛距離アップが課題となってくる。本人もまだ飛距離のロスがあると自覚しており、体の重心位置を改善のポイントに挙げた。
まだまだ伸びる余地を十分に残し、将来は大きなタイトルを獲ることも期待される。自分より年上の選手との試合でも「負けたくない」と強気の面も見せる。今年、最年少優勝はならなかったが、まだ来年もそのチャンスはある。彼女がこれからどのように成長し、レベルを上げていくのか。今後の飛躍が楽しみだ。
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