ナショナルチームメンバーの佐渡山理莉は、1番を3パットのボギースタートとしたものの、その後は7番ホールまでに3バーディを奪って通算11アンダーパーにまでスコアを伸ばしていた。この時点では、同じ最終組の高橋や、一組前の畑岡に1打差のリードを奪って単独トップに立った。
ここから佐渡山の流れは急変する。続く8番(パー3)のティーショットを左ラフにはずし、「グリーンに落ちてからはカップまで下りと読んで」のアプローチショットは、意外にも早く止まって3メートルほどショートした。
実際には、ほとんどフラットな面だった。勘違い、錯覚である。このパーパットを決め切れなかった。この段階では、まだ動揺す
ることはなかった。続く9番ホールでもグリーン左にはずし、連続ボギーとなって「気持ちが落ち込んでしまいました」。さらに後半にターンしての10番は3パットで、なんと3連続ボギーと一気に後退した。最終的にはベスト3入りも逃して5位。
だが、落ち込んでばかりはいられない。7月には英国でのジュニアオープンが控えている。
「沖縄に戻ったらショットの打ち込みをしっかりやって、ジュニアオープンに備えます」。同競技では、過去に小西健太(2010年)、柏原明日架が優勝している(2012年)。日本選手3人目の快挙を目指して、改めてモチベーションを高めていく気持ちを強めていた。
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