第3ラウンドに65のビッグスコアを叩きだして、首位と3打差の4位タイまで順位を上げて逆転初優勝を狙った畑岡奈紗。
昨夜は、中嶋常幸プロから「勝てるときは勝てる。負けるときは負ける。だから、堂々と歩いてプレーしなさい」と精神面でのアドバイスを受けて、勝負の18ホールに臨んだ。前半の畑岡は、中嶋プロからの言葉通り、胸を張ってフェアウェイを闊歩していた。2、3番で連続バーディ。5番でもスコアを伸ばし、首位の吉本ひかるに肉薄する。しかし、6番のボギーから徐々に畑岡の歩く姿に変化が見られ始める。
最終組から1組前でプレーしている畑岡には、優勝争いの行方は分からない。だからこそ、攻めの気持ち、
積極的なプレーが求められたが、課題のパッティングが決められない。首位争いを演じながら6番、11番とボギーを叩くと、「プレーが上手くいかなくて、歩いているときに、下を向いてしまい、堂々とはできなかった」と、中嶋プロの助言を活かせず、14番でもスコアを落とし、首位を捉えきれずにプレーを終えた。
この日の畑岡は、4バーディ・3ボギーの71。通算9アンダーパーは、2014年の日本ジュニアの雪辱は果たせず、優勝の高橋に3打差の2位に終わった。アテストを終えた畑岡は、厳しい表情で、「日本女子アマでは、前半で出遅れてしまって…第3ラウンドに65を出せて、この試合のベストスコアを出して優勝争いに加わることが出来たのは…良かったです」と話す。
日本ジュニアでの逆転負けに続いて、追い上げならずに惜敗を喫した本選手権での経験。また一つ、畑岡は「良い経験」に変えていかなければいけない悔しさを味わう結果に終わった。
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