昨年、大会史上最年少優勝(17歳51日)を第100回記念大会で飾った金谷拓実(広島国際学院高等学校 3年)は、第1ラウンドを1バーディ・2ボギーの1オーバーパー73とやや出遅れた。「グリーンが硬く、速い。距離もあるし、後半から風が吹いて難しかった」とスコアを伸ばせなかった要因を語った。スタート時は日差しもあり、暖かく感じられたが、後半は風が吹き始め、曇ってきたこともあり気温もぐっと下がったように感じられた。金谷は前半37で、後半は「チャンスにつけられなかった。いいポジション、いいラインのところに乗せられなかった」とバーディを奪えず、すべてパーの36だった。
今年から競技方法がマッチプレー
からストロークプレーに変更になった。マッチプレーにはマッチプレーの、ストロークプレーにはストロークプレーのそれぞれの良さがある。彼にとってストロークプレーは「調子が悪い時でも4日間ある」と思えるところがいいところだそうだ。したがって、第1ラウンドは1オーバーパーとやや物足りない成績にも思えるが、まだ3日間残されている。「4日間戦うことを意識していきたい」と聞きようによっては余裕のあるコメントだ。
もちろん、いいスタートを切れることに越したことはないが、北海道のゴルフ場特有の洋芝はラフにボールが入ると、クラブヘッドに芝がまとわりつき、さらに深いだけにそう簡単ではない。この日は風が吹いていたこともあるが、スコアが伸びなかった要因だ。
金谷は競技方法が変わったものの、大会連覇を強く意識している。「それしか考えていない」と意欲的だ。大会連覇は3連覇を含め、100回の長い歴史の中で13人いる。もちろん勝てば史上最年少の連覇だ。彼が昨年に続く偉業を達成することができるか、見ものだ。
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