小寺健大は昨年、日本アマチュアゴルフ選手権を2回目の挑戦で初めてマッチプレーに進み、1回戦を突破するも2回戦で敗退した。今年からマッチプレーからストロークプレーに変わったことについて「マッチプレーは楽しかったけれど、ストロークプレーのほうが実力が出るので、自分は上に行けると思う」と前向きにとらえている。
第1ラウンドは風が吹き、午後からスタートする選手にとっては肌寒い中でのプレーとなったにもかかわらず、4バーディ・2ボギーの2アンダーパー70で回った。「今日はわりとまぁまぁ、よく回れたと思います。上出来です。2アンダーパーで自分が思ったより上の順位だった。いい感じです。洋芝は慣れないので難しい。グリーンを外した時にアプローチで気を使います」とこの日のラウンドを振り返った。
難しいコンディションの中でスタートした午後組の中では、70がベストスコアで、他にアンダーでホールアウトできた選手は3人しかいなかった。それだけに価値のあるスコアだ。スタート時間によって、運不運があるのがゴルフという競技だ。その中でいかに自分のベストを尽くすことができるか。それができた選手のみが優勝へ近づいていく。
小寺は第1ラウンドでそれができた。ただ第2ラウンドでも同じプレーができるとは限らない。だが「普通に自分の実力を出すことができれば、いいところに行けると思います」と彼の自信は揺るがない。大学の先輩では大堀裕次郎が3年前にこのタイトルを手にしている。首位と1打差の3位タイにつけ、好発進をした小寺が大堀に続くことができるか、注目したい。
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