暖かさを感じる心地よい日差しの中で開幕した第101回日本アマチュアゴルフ選手権。松原大輔は、8時12分スタートの第9組で1番ホールをティーオフした。
イーブンパーで迎えた4番(パー5)。右ラフからのセカンドショットは残り約250ヤード。3番ウッドで放たれた球は、見事にピンを刺し、2メートルのイーグルと好スタートを切る。その後、6番ボギー、9番バーディの2アンダーパーで後半のプレーに移った松原は、「イーグルを獲れたとはいえ、自分のプレーを心掛けた」と心に波風を立てず、ホールを積み重ねていく。ホールを進めていく毎に強さを増してくる風、15.5度まで下がった気温が「北海道ブルックスは、コースが
広々としていて、木のないところを風が吹き抜けてくる」と、松原のプレーを慎重にさせる。それが奏功して16番でボギーを叩いたものの、17番のバーディで、この日は1イーグル・2バーディ・2ボギーの70でホールアウト。首位と1打差の3位タイと好位置を呼び込んだ。
「今日は、風の計算を間違うことなくプレーできました」と、相好を崩す松原。本選手権では、2014年大会で36ホール・ストロークプレーでメダリストを獲得しているほか、昨年のノムラカップアジア太平洋アマチュアゴルフチーム選手権でも日本チームの26年ぶり9度目の優勝に大きく貢献するなど、その実力は疑う余地もないが、マッチプレーで勝ち進めず、2012年大会のベスト16が最高順位。「マッチプレーは、くじ運みたいなところもあるので…マッチプレーにはその良さもありますし、それが無くなるのはさみしい気持ちもあります。でも、たとえマッチで勝ってもストロークに換算すれば、2人ともオーバーパーだったり。その点、ストロークプレーであれば、4日間で実力がある選手が勝つと思います」と、今年、マッチプレーから72ホール・ストロークプレーに競技方式が変更されたことを歓迎している。
「1打1打を大事にして、自分のプレーをしていきたい」再三、日本アマ優勝のチャンスを逃してきた松原は、己の実力を存分に発揮すれば、日本一の座を勝ち取れるという気概を胸に、明日以降のラウンドに臨んでいく。
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