西山大広は、第1ラウンドを香川西高校の先輩・亀代順哉とともにプレーした。
学年が3つ離れているため、ちょうど亀代が高校を卒業した時に西山が入学をしているので、入れ違いだった。高校で同じ時期を過ごしたわけではないが、気心は知れているので、リラックスして「楽しく回れた。亀代さんはすごく飛ぶので、力まないように心掛けた。それが良かったかも」とこの日は6バーディ・3ボギーの3アンダーパー69をマークし、小斉平優和と並んで首位に並んだ。
出だしは1番、2番連続ボギーと最悪のスタートだった。それでも「あせらることはなく」チャンスが来るのを待った。4番、6番でバーディを奪い、スコアをイーブンパーに戻
した。
9番でボギーをたたき、前半を1オーバーパー37で折り返す。後半からは風も吹き始め、コンディションが難しくなり、各選手ともスコアメイクに苦しんだ。しかし「風の計算がうまくいった」と西山は後半に入ると10番、15番、16番、17番と次々とバーディを奪い、ノーボギーの4アンダーパー32で回った。「ショットは悪くもなく良くもない」状態で、スコアが出るかどうかは「パット次第」という調子だった。開催コースの北海道ブルックスカントリークラブのグリーンは、硬くて速いという良い状態に仕上げられ、ピンより奥に「つけないように手前から、手前から」攻めた。カップより奥につけてしまったため、速いグリーンにてこずり、3パットをしてしまう選手がいる中で、69という好スコアにつながった。
同じ組で回った先輩の亀代も2アンダーパー70でホールアウトしており、「いいリズムで回れました」とお互いに相乗効果があったようだ。組み合わせは第2ラウンドまで同じ。明日も一緒だ。この勢いでいくと、「いい感じです」と第2ラウンドもいいリズムで回れそうで、さらにスコアを伸ばせそうだ。先輩の亀代は、今年男子ツアーの開幕戦「東建ホームメイトカップ」で6位タイに入る活躍を見せている。先輩の背中を見ながら、2人でさらに上昇機運に乗る。
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