亀代順哉(大阪学院大4年)にとっては、これが日本アマチュアゴルフ選手権を獲る最後のチャンスかもしれない。本人もそれを意識している。前日2アンダーパー70で回った彼は、この日は2バーディ・2ボギーのパープレー72でまとめた。10番ホールからスタートし、前半は1ボギーとスコアを一つ落とす。ハーフターンして4番、5番で連続バーディを奪って「よかった」と思ったのもつかの間、続く6番ホールで3パットしてボギーと「ショットは良かったけれど、チャンスにつけたところで決めきれなかった。ストレスのたまるラウンドだった。パッティングのタッチを修正しなくてはいけない」と内容的には今一つのプレーだった。
だが競
|
|
技はあと2日間残っている。「首位とは2打差。バーディも獲れるが、ボギーもすぐ出るコース。いい位置だと思います。しっかり自分のプレーをして、チャンスについたところで決めていきたい」と手ごたえを感じている様子だ。「パー5は2打目で距離的に届くホールなのでバーディを獲っていきたい。グリーンが難しいので、アプローチ、パットが大事。ストレスがかからないようにしたい」と逆転を狙っている。
この2日間は、香川西高校時代の後輩・西山大広と同じ組だった。彼とは3年違いだったため、同じ高校時代を過ごしたわけではないが、西山が入学する前の時にゴルフ部のトレーニングに参加し、一緒にランニングをするなど汗を流したことがある。四国の試合でプレーしたこともあり、「仲はいいです。試合で一緒に回るのは1年ぶりでしたけど、ゴルフ以外の話もできて楽しかったです。僕も回りやすかった」という。西山も先輩と「リズムよく回れ」て第1ラウンドは3アンダーパー69をマークして、首位タイに立つ好成績だった。亀代も後輩に負けてはいられない。「飛ぶことが自分の武器なので、そこは十分に発揮したい」と飛距離が彼の持ち味だ。圧倒したわけではないが、西山が第2ラウンドは74と小休止。亀代が通算2アンダーパーで首位と2打差の4位タイと追い抜いた。もちろん、相手は一人ではないので、後輩だけを意識するわけではない。
「プロの試合に出るようになって、いい経験を積ませていただいている。その成果を発揮したい」と大学4年の最後のチャンスにかける。ツアーでは今年の東建ホームメイトカップでは6位タイに入る成績も残している。日本アマにはこれまで3回出場し、昨年のベスト16が最高成績だった。今年から競技方法がストロークプレーに代わり「マッチプレーよりストロークプレーのほうが自分にはチャンスがある」と虎視眈々とタイトルを狙っている。
|