第1ラウンドを終え3アンダーパーの首位タイで2日目を迎えた小斉平優和は、この日、10番からのスタートだった。その10番から16番まで、ずっとパープレーが続いていた。ショットとパッティングがうまく噛み合わずにバーディが獲れないでいた。ようやく17番(パー5)でバーディ。残り250ヤードを狙ってピン奥20メートルを2パットしてのバーディだった。けれども、次の18番、そして折り返しの1番、4番とボギーが続く。ようやく流れがつかめたのは5番からで、5番、8、9番とバーディとして71でホールアウトしたのである。
この1年間、小斉平は5キロ体重が増えたという。「毎日、朝6時に起きて15キロ走って、そ
れから打球練習かトレーニング。昼食のあとは河川敷(高槻ゴルフ倶楽部)でラウンドしてという毎日ですね。あとは、週1ぐらいで藤本(佳則)さんや、松山(英樹)さんも行くパーソナルトレーナーのB2ファクトリーで指導を受けています」その結果の体重5キロ増である。高槻ゴルフ倶楽部は、中学生から利用しているコース。実は、小斉平が本格的に体づくりをし、練習を重ねているきっかけは、昨年レギュラーツアーに7試合出場して、予選通過が1試合という悔しい結果からである。
「やっぱり試合に臨むまでの準備不足と100ヤード以内のショートゲームの違いを思い切り感じました」と語る。それもあって、ゴルフに集中する時間帯を増やし、徹底的に体づくりに勤しんだ。
180センチという恵まれた身長。その身長に筋力がついて、ますます逞しさが増した。
前半36で折り返して、このままでは終われないという気持ちが、5番から3つのバーディをもぎ取る粘りに繋がっているのだろう。
「後半になってようやく波に乗れたという感じが掴めたので、明日からも頑張ります」という彼の夢は、この日本アマに優勝して、QT(予選会)に挑戦してツアープレーヤーになることだ。「今日、首位に立てたので、このペースで残り2日間を走りぬきます」と語った。
|