スタートの1番から4ホール連続バーディという猛ダッシュをしたのは、亀代順哉だった。1番、3メートル。2番も3メートル。3番、5メートル。そして5番は1メートルを沈めてのバーディだった。「スタートから4連続は、生まれて初めての経験でした」と自分でも戸惑いを隠せなかったのか、続く5番でボギー。それでも6番をバーディとし、快調なペースで進んだ。ところが好事魔多しというわけか、なんと8番で、ダブルパーの「8」を叩いてしまう。第2打をバンカーからOB。打ち直しでドロップしたものの当然のように目玉になってしまった。そこから出すだけで、さらにアプローチも寄らず入らずなどでの「8」である。けれども、この時の亀
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代は、実にポジティブ思考だった。「4連続バーディと帳消しになっただけだ」と切り替えた。すかさず9番でバーディを奪った。
後半になって、勢いが止まった。10番から15番までをパープレー。そして16番でバーディ。さらに17番でボギーと、35・36の71。通算3アンダーパーで、金谷と並んで4位タイで最終ラウンドを迎える。
「反省すれば、今日の目標である4アンダーパーが、早い段階で来たので、そこから無理せず、流れを悪くしないように、という意識がありすぎたのかも知れませ」と言った。日本アマ出場は、今回で4度目。ことしツアー開幕戦の建ホームメイトカップで総合6位タイでローアマチュアに輝いている。
「昨年までは、どうしても気持ちが入りすぎてしまうゴルフだったんです。何故か完璧を目指しすぎてしまっていたんですね。でも、プロのトーナメントで永野竜太郎さんや薗田峻輔さん、それに谷口徹さんなどと練習ラウンドをさせてもらい、いろいろ学ぶことがありました。谷口さんからはパッティングでアドバイスをして頂きました。もっと感性を活かして、というアドバイスで、真っ直ぐなライン以外が、かなりよくなりました。どちらかというと機械的な感覚でやろうとしていたんですね」と成長ぶりを見せてくれた。
大阪学院大学ゴルフ部のキャプテンを務めている。部員が60名以上いる大所帯をまとめる苦労も、亀代の成長に役立っているのかもしれない。「最終ラウンドも切り替えをよくして、気持ちが入り過ぎないように、感性を活かして戦います」切り替え、ポジティブってA型(血液型)のいいところですねと笑顔で言った明るさが、明日のプレーを支えてくれるはずだ。
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