今年の中部女子アマ優勝で脚光を浴びたのが中学2年生(岐阜県各務原市立稲羽中学)の長谷川せらだった。中部ジュニアでも優勝候補の筆頭にあげられていたが、こちらは3位にとどまった。しかし、その資格で本大会に初出場が決まると、第1日に飛び出した。10番からのスタートで11、15、17番ホールでバーディを奪い、前半で3アンダーパーとした。3バーディは、いずれも3メートル前後のパットを沈めたもので、正確なショットで作り出したチャンスを確実にスコアにつなげていった。
後半は、どこまでスコアを伸ばすのか…そんな期待が高まったが、後半にターンしての9ホールは、すべてスコアカード通りのパーで前半の貯金が効い
ての3アンダーパー69でホールアウトした。
「スコアはよかったのですけど、内容はダメでした。前半はよかったのに、後半はドライバーショットがぶれて、パーセーブするのに必死という内容になってしまいました」。
これがホールアウト後に今日のラウンドを振り返っての感想だった。朝勉強してからパッティング練習して学校に。帰宅すると勉強してからトレーニング、ボール打ちというのが中学2年生の日常。ボール打ちは、ドライバー、アイアンショットと長めのアプローチショットがメインで150球ほど。夏休みは、ラウンド練習に時間を割くという。得意クラブは3番ウッド、5番ウッドとバッグに2本入れているフェアウウェイウッドで、ちょっと苦手意識を抱いているのがパッティング。「ストロークしながらボールを見にいってしまうクセがあって、ヒットするときに頭が下がってしまうんです。そのクセが出ないように、毎日パッティング練習を続けています」。
第1ラウンドは、その練習の成果でもあろう。俗に“入れごろ、外しごろ”といわれる3メートル前後のパットを「しっかりと決められたのがうれしい」と、もらした。本選手権の目標は3位以内。「明日は、前半のゴルフの内容で18ホール回れるように、調整してから帰ります」とドライビングレンジ、練習グリーンへと足を向けた。
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