岩井明愛(川島町立川島中学2年)と岩井千怜(川島町立川島中学2年)の双子の姉妹が揃って1アンダーパーでホールアウト。首位と2打差の2位タイにつける好スタートを切った。ホールアウト後のコメントも、まさに双子。別々に話をしながらも、揃って「今日はもったいないプレーでした」と、録音をしたように同じ口調で1日を振り返った。
姉の明愛は、第1組でのスタート。3番(パー5)で3メートルのパットを決めると、5番まで3連続バーディを決めて見せる。「このバーディで、今日は60台も出せるかと思った」と波に乗ったかに見えた明愛だったが、7番でパーオンを逃してボギーを叩くと、今度は3連続ボギーで前半で貯金を使い
果たしてしまう。後半の10番もボギーを叩いてしまったが、13番(パー5)で2メートルのバーディパットを沈めて、息を吹きかえす。15番(パー5)で確実にスコアを伸ばすと、17番(パー3)では、148ヤードを8番アイアンで15センチにつけるスーパーショットでバーディ。最終ホールはボギーを喫してしまったが、6バーディ・5ボギーの出入りの激しいプレーながらアンダーパーをマークした。関東ジュニアを15位で勝ち抜き、念願だった日本ジュニアに初出場での好スコアも、得意のアプローチを寄せきれずに5つのボギーに繋がったことが悔しく、「もったいない」と苦笑いを見せた。
同じく苦笑いを見せた妹の千怜は、姉のプレー内容とは全く異なる安定したプレーだった。12番(パー3)で7メートルのスライスラインを読み切ってバーディを先行させると、14番では3メートルを沈める。16番でボギーを喫したものの、前半を35で凌ぐ。後半は2番で2メートルのパーパットを決めきれずボギーが先行。それでも直後の3番(パー5)でバーディ奪い返し、5番(パー5)も計算通りにスコアを伸ばす。最終9番で姉同様にボギーフィニッシュとなってしまったが、4バーディ・3ボギーの71でホールアウトして姉と同じく2位タイにつけた。「ショットの距離感は良かったし、もっといけたかなと。3アンダーパーぐらいは」と姉妹揃って、60台のスコアを出し損ねたことを悔しがる。千怜は、今年が2度目の日本ジュニア。姉より先に全国タイトルに挑戦した昨年だったが、惜しくもカットに終わり、悔し涙を飲んだ。「ライバルというより、勇気づけてくれる存在」という姉と同じスコアで第1ラウンドを終えた千怜だが、そのプレースタイルは、「姉は、安全にプレーするタイプですね。ピンの手前から着実に。でも、私はピンまでの距離をしっかり打っていくタイプ。双子でもプレースタイルは違いますね」と2人の違いを語ってくれたが、姉妹に目標を尋ねると「10位以内です」と不思議とシンクロする。
姉妹揃っての目標をクリアできるか。明日の岩井姉妹のプレーに注目だ。
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