2014年大会を制した小西奨太、昨年の本選手権チャンピオン長谷川祥平に続いて、大阪学院大学勢3連覇の期待を背負う一人、白石大和(大阪学院大学2年)が3バーディ・2ボギーの69でホールアウト。首位と1打差の2位タイと好スタートを切った。しかし、白石の表情は冴えない。強い風が吹いた前半の10番ホールからのプレーを2バーディ・2ボギーのイーブンパーで凌ぎ、後半7番(パー5)のバーディでアンダーパーをマークしたものの、「アイアンショットが全く芯に当たらなくて…アプローチとパッティングが良かったので、どうにかスコアを作れました」というのが、その表情の理由だ。
練習ラウンドからグリーン周りの伸びたラフに警戒を強め、「特にアプローチを重点的に練習した」のが、奏功して目標としていたイーブンパーをクリアできた。それでも、プレー内容には、納得がいかなかったようだ。試合では、尻上がりに調子を上げるタイプだという白石にとって、「第1ラウンドでこの順位は嬉しいですね。良いスタートは切れました」と日本学生初優勝と大阪学院大学連覇に向けての好発進には笑顔を見せる。それでも、すぐに表情を引き締め、アイアンを手にして練習場に向かう白石の背中は、頼もしく見える。
白石の後には、先輩の石徳俊樹、悲願の日本タイトル奪取に燃える比嘉一貴、さらには小西健太と強豪が控えるが、最後まで彼らに背中を追わせることが出来るか。
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