松原大輔(日本大学4年)は第1ラウンドを2バーディ・1ボギーの1アンダーパー69で首位と1打差の2位タイにつけた。前半は2バーディとし「自分にとっては難易度が高いと思われるインコース」を1ボギーでしのいだ。後半はバーディがなく「苦しい展開になりそうだったが、その中で自分のプレーが」できたことに「まずまず」と納得のいく内容だった。
この日の平均ストロークは、アウトが37.691、インが37.784と数字の上でもインコースのほうが難しいことが証明されている。それだけに彼も「楽しくできた」と表情は明るかった。
現在大学4年生で、すでに先週行われたファーストクォリファイングトーナメント(千葉・房総CC房総G)に出場し、見事1位で通過し、次は来年のツアーを目指してセカンドQTに臨むことになる。日本学生は2013年、2014年と2年連続して2位タイと、惜しくも優勝を逃している。それだけに好調をキープして、このまま「日本学生」のタイトルも狙いたいところだ。
今、彼が心がけていることは「集中してどんな場面でも平常心でプレーする」ことだ。調子がいい時は、いい流れを切らさずのびのびとプレーし、スコアを伸ばす。苦しい時でも自分のプレーに集中する。これまでジュニア時代では数々のタイトルを獲ってきた実績があるだけに、技術面ではなく、メンタル面を強調した。
会場となっている鳴尾ゴルフ倶楽部は「練習ラウンドをした感じでは、ビッグスコアが出るコースではない」という。「天候にもよりますが、グリーンもこれ以上速く、硬くなることはない」が例年のように優勝スコアが2ケタのアンダーパーになることはなさそうだ(2011年17アンダーパー、2012年19アンダーパー、2013年10アンダーパー、2014年11アンダーパー)。松原は16番ホールから18番ホールまでの「上がり3ホールの難易度が高い」と警戒する。彼が自分のプレーに徹すれば、念願のタイトルを手にすることは難しいことではないだろう。
|