第2ラウンドは雷接近のため3度の中断によりプレーはサスペンデッドとなった。ホールアウトした選手は36名で佐藤太地(東北福祉大学3年)が6バーディ・2ボギーの4アンダーパー66で回り、通算1アンダーパーでプレーを終え、現時点でのクラブハウスリーダーの勝亦悠斗(明治大学4年)と1打差につけている。
前半は1、3番とバーディの後、4番ボギー、7番から3連続バーディで4アンダーパー31で回る圧巻のラウンドだった。後半は1バーディ・1ボギーとスコアを伸ばせなかったが、「中断による影響はなかった」という。「昨日は1つもバーディが獲れず」3ボギーの73だったが、この日は「昨日よりもショットの調子が良く、パットも入ってくれて、自分の中ではいいゴルフができた」と納得のプレーだった。前日はフェアウェイキープができず、結果パーオン率も悪かった。そこでクローズ気味だったスタンスをスクウェアに近い形に直すことで立ち直った。ティーショットでフェアウェイをキープできたおかげで「パーオン率も良くなり、パットも入ってくれた」と好スコアにつながった。
本選手権の開催コースである鳴尾ゴルフ倶楽部は「狭く、ショットメーカーに向いている」コースなので、「自分には向いていない。苦手」と苦笑い。だが、だからと言ってあきらめているわけではない。むしろ優勝を狙っている。それは、今年の日本アマチュアゴルフ選手権(北海道ブルックスCC)が地元の北海道で行われ、故郷で錦を飾るべく優勝を目指していたが、思うようにスコアを伸ばすことができず、14位タイに終わってしまったからだ。その悔しさを味わった分「日本学生ではアンダーパーで回り、タイトルを獲りたい」と意欲を見せる。彼はとりあえず2ラウンドを消化している分、第2ラウンドのプレーを残している他の選手よりは、気持ちの上で第3ラウンドだけを考えて切り替えられるので、有利といえよう。残り2日間のプレーに期待したい。
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