「第1ラウンドに出遅れることが多くて…」そう苦笑いを見せたのは、光田智輝(中部学院大学3年)。その苦笑いも、62の驚異的なスコアを叩きだせたからこそ、見せることが出来た。
第2ラウンドスタートの10番ホールでいきなり10メートルのバーディパットを放り込んだ光田は、続く11番で2メートルを決めて連続バーディ。13番で3メートル、14番では2メートルを沈めて、前半で2度目の連続バーディを奪って、4つスコアを伸ばしてハーフターン。直後の1番でも5メートルを沈めた光田は、3番で5メートル、7、6番でもこの日3度目の連続バーディで、8バーディ・ノーボギーでホールアウト。8つスコアを伸ばし、1オーバーパーから通算1アンダーパーにして、第2ラウンドを終えた。
「正直、カットラインが気になる順位で第1ラウンドを終えて、上に行くしかないと思っていました」とスタート前から気合を入れての好スコアに破顔一笑。ショットは18ホール中10ホールでしかパーオンが出来なかったが、ピンチを悉く凌ぎ、チャンスを確実にものに出来ての8アンダーパーは、パッティングのお蔭。1ラウンド19パットに「グリーン上ではゾーンに入っているみたいに感じました」と、端正な顔を笑みで崩す。
「勢いもついたので、このまま優勝したいです」と、本選手権初優勝を目標に据えた光田。「優勝スコアは…たぶん通算5アンダーパーか6アンダーパーぐらいかなと思います。そこまでは伸ばしたい」と、その視線は高みを向いている。この勢いのまま一気に頂点に上り詰めたいところだ。
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