通算3アンダーパーで優勝には1打届かなかった伊藤有志(東北福祉大学4年)だが、「自分なりにいいゴルフができた。満足です」と2位にもすがすがしい表情だった。前半はずっとパーが続き、パープレーの35でハーフターン。「緊張はなかった。朝から耐え忍ぶ」ゴルフが続き、バーディを奪うことができなかった。第2ラウンドからノーボギーのゴルフを続けていたが、10番ホールでついにボギーを叩いてしまい、「変な気持ちになってしまった」。しかし、11番ですぐバーディを獲り返して、踏みとどまる。
そして14番ホール(パー5)に来たとき、前の組で回る阿久津未来也(日本大学4年)が3アンダーで回っていると情報が入り、その時点で通算2アンダーパーだった伊藤は14番でバーディを狙った。しかし、1メートルもない「短いバーディパットを外してしまい」、チャンスをつぶしてしまった。さらに15番では再びボギーを叩き、通算1アンダーパーにスコアを落としてしまう。それでも伊藤はあきらめなかった。16番でバーディを獲り、最後の18番でも「バーディを決め、プレーオフかな」と思ってフィニッシュした。ところがすでに阿久津は通算4アンダーパーでホールアウトしており、結局タイトルには手が届かなかった。
「仕方ない。未来也が(自分のゴルフより)それ以上のゴルフをしたんだ」と戦い終わっても笑顔だった。「日本学生」のタイトルは獲れなかったが、これで彼のゴルフが終わるわけではない。9月には来年のツアーを目指して、セカンドクォリファイングトーナメント(9/6~9 サンヒルズCC)を受験する。さらに秋のリーグ戦も控えている。まだまだ彼のゴルフの道は続いていく。
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