アンダーパーが一人も出ない難コース、春日井カントリークラブ東コースを、本選手権8年連続出場の田村敏明が、ただ一人イーブンパーで回ってきた。
この日は、3バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの72 。「ティーショットとアイアンがキレていた。」と田村自身も満足のゴルフで最高のスタートを切った。
もっとも、パットを決めきれずにチャンスを逃したところも。
「パット次第では、まだスコアは伸ばせたと思いますけど、欲を言えばキリがないですからね。」とこの日のラウンドについて冷静に分析していた。
各選手が「小さい」と口を揃えて言う東コースのグリーンにもきっちりと対応出来ていた。それには理由があった。かつて自分を育ててくれたというゴールド越後湯沢カントリークラブのグリーンと形状が似ていたということが追い風になったという。
「苦にならなかったというか、グリーンを外してもアプローチで寄せられるという気持ちがありました。」難航不落のグリーン攻略にも自信を覗かせる。
幸先の良いスタートを切った田村だが、「今日ショットを曲げてダブルボギーを叩いてしまったので、明日はそういうことが無いようにしたい。グリーン上は、上につけても横につけても難しいので手前を狙っていきたい。」と慢心はない。
本選手権初優勝へ向け、明日の第2ラウンドでもグリーン攻略が鍵になる。
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