第2ラウンドの春日井カントリークラブ・東コースは、コースそのものの難しさに、強風という条件が加わり、平均ストロークが「82.308」というタフなコンディションとなった。
各選手がスコアを落とす難しいセッティングの中、73でホールアウトした大友富雄が通算4オーバーパーで前日の10位タイから単独首位に浮上した。前半は3オーバーパーと苦戦を強いられたが、「よく耐えた」と大友本人が言うように、後半でスコアを押し上げるナイスカムバックだった。
大友も他の選手同様、「ショットは悪くないんですけど、やっぱりグリーンに手こずりますね。上につけてはいけないと神経をすり減らしていますよ」と春日井CC・東コースのグリーン攻略に頭を悩ませている。
それでも、6番ホールでは残り164ヤードを6番アイアンで、手前2.5メートルにつけて快心のバーディ。狙い通りの攻めでスコアを伸ばしたところは、さすがというところだ。
昨年の本選手権でも、単独首位で最終ラウンドを迎えた大友だったが、前半で40を叩き、惜しくも優勝を逃したことは今も脳裏に焼き付いている。
「あの時の悔しさは今でも残っています。この悔しさを晴らすために緊張感を持って最終ラウンドもやりたいと思います。我慢比べというか、難しいセッティングの方が、バーディ合戦よりも好きなので、リベンジしたいですね」と笑顔の中にも強い決意を覗かせる。
1年前の悔しい思いを払しょくするのは悲願の初優勝を達成する他ない。
リベンジを果たし歓喜の瞬間を迎えたい。
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