昨年大会優勝で、追う立場から追われる立場へとなった山本純子(岸和田)。優勝候補の一人として注目され挑んだ今年の日本女子ミッドアマチュア。連覇への期待が、やがて大きなプレッシャーへと変わっていく。大会前には「とりあえず目標は5位以内。そうすれば来年の日本女子アマチュアに出られるから」とあくまで控え目に話をしていた。
第1ラウンドを終え、首位と4打差の3位となり「悔しいですね。やっぱり連覇したいですから」と唇を噛みしめている姿が印象だった。
昨年より参加資格が25歳まで引き下げられたことで、20代の台頭が目立つようになった本大会。3打差を逆転しようと迎えた最終ラウンドの18日は、奇しく
も山本自身の誕生日と重なった。自分自身への最高のご褒美は逆転で連覇を達成することだっただけに、ホールアウト後のインタビューでは悔しさのあまり「残念でした」と一言つぶやき数秒の沈黙も。
改めて優勝した堂西のゴルフについて「上手かったです。飛距離も出ていました」と終始圧倒されたものの、後半は3バーディ・1ボギーの2アンダーパーでまわり、堂西にあと一歩まで迫った。すべての結果を受け止め「それでも目標に掲げていた5位以内には入れました」と毅然とした態度で応える山本が輝いて見えた。
来年の日本女子アマチュアでは「予選通過を目標にこれから頑張ります」と目標を新たに定めた。そして連覇を逃した本大会の優勝杯を取り戻すための1年がまた始まった。
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