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Championship Reports
競技報告
【畑岡は宣言通りの60台をマークするも「悔しい」】
第4日 競技報告:JGA 写真:JGA
第3ラウンドを終えて、「明日は絶対に60台を」と意気込んでスタートした畑岡奈紗。

自分のプレーがチーム戦3位入賞に大きくかかわることを自覚しての最終ラウンドの畑岡は、鬼気迫るプレーを見せた。1番で3メートルを入れてバーディを先行させると、4番で再び3メートル。このバーディが呼び水になったのか、4番で1.5メートル、5番で84ヤードの3打目をあわやチップイン・イーグルというショットで10センチにつけて3連続バーディを奪取。7番(パー5)でも計算通りスコアを伸ばして、前半で5バーディとスコアを伸ばして後半に入った。

11番では96ヤードのセカンドショットをウェッジで、1.5メートルにつ
けてバーディ。14番でこの日初ボギーを叩いたが、6バーディ・1ボギーの67でホールアウト。宣言通り60台のスコアでチームに貢献したが、圧倒的な強さを見せて優勝した韓国チームとの彼我の差に、その表情は曇っていた。

「悔しいです」開口一番、そう話した畑岡は、「世界女子アマ期間中を通してみると、自分たちのプレーが出来ていなかったと思う。韓国は、ビッグスコアは出ていないけど、ずっと安定してアンダーパーを出していた。自分たちには、それが出来なかった」と、18番ホールで歓喜の輪を作る韓国チームに視線を送る。「戦略の立て方は、出来ていたと思いますが、そこにつけるショートゲームの能力が足りなかった」と、悔しさが募る。

「韓国との差…ショットはあまり変わらないと思います。ただ、国を代表しているという気持ち。その強さは明らかに違うと感じました。普段の練習から“国のため”と歌いながらジョギングをする風景を見させてもらって…その思いが、大きな大会で差になって出てくるのかなと」と、国を背負う責任感の強さの大きさに感嘆していた。

今年の畑岡は、アジア太平洋選抜の一員としてパッツィーハンキンストロフィーに出場したほか、ネイバーズトロフィー、スピリットインターナショナル、そして個人派遣で全米女子アマチュアゴルフ選手権と、数多くの国際競技に出場してきた。その経験は、間違いなく畑岡のプレーを大きく成長させた。昨年の10月からはジョーンズコーチにマネジメント、ショートゲームの大切さ、練習の質など様々な教えを受けてきて、「メキシコが、その成果を発揮する場所だと思っていた。でも、世界女子アマは、今までの国際競技とは府に気も違って、これまでやってきたことを納得できるレベルではできなかった」と、自身の成長を存分に表現できなかったことも、悔しさが残る。

日の丸を背負う重さを突きつけられた畑岡。2020年には、東京オリンピックが待っている。「国を代表する選手だという自覚をもっと強く持って、もっと練習しないといけない」世界女子アマの悔しさを晴らすのは、4年後の東京と目標を定めた。エースとして臨んだ最初で最後になるかもしれない世界女子アマでの経験は、きっと畑岡の成長スピードを早め、よりタフな姿を見せてくれることだろう。


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