2014年の橋本千里、2015年の山口すず夏と本最終予選では、アマチュアの活躍が続いている。そして、今年もその歴史は繰り返された。
通算1オーバーパーで4位タイに並んだのは堀琴音、そしてJGAナショナルチームメンバーの松原由美、澤田知佳のアマチュア2名の3名だった。全組ホールアウト後に、東コースの10番からスタートしたプレーオフ。2ホール目にボギーを叩いた松原が脱落すると、続く3ホール目に堀がボギーを喫し、澤田が50センチのパーパットをタップインし、本選出場が決定。3年連続でアマチュアが本選通過となった瞬間だった。
「プレーオフは緊張しましたが、あまり気持ちを入れ過ぎないように、楽しくやろうと」と17歳とは思えぬ落ち着きで激戦を勝ち抜いた澤田。昨年に続いての最終予選出場は、「去年もレベルが高かったし、今年もカットラインはアンダーパーかと。自分が意外に上位にいることにびっくりした」と驚きの結末だったようだ。「全米女子オープンでは、ポーラ・クリーマーに会いたいです。大好きで同じ試合に出ることが夢でした」とはにかんだ笑顔で語るとき、17歳らしい初々しさを見せた。
「負けず嫌いで、ガンガン攻めるゴルフが持ち味です」とあどけない表情からは思いもよらない攻めのプレーも魅力の澤田。「予選通過を目指して、頑張ります」夢の舞台への切符を自らの手で勝ち取った17歳は、大きな期待を胸に勇躍アメリカに渡る。
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